どうも さすらいの旅人ブランチです。
9月の4連休最終日に彼岸花を見に行きたい気分になり久しぶりの県外のお寺へお邪魔しました。
今回紹介するのは京都府亀岡市にあるお寺で西国三十三所第21番札所・穴太寺を紹介していきます。
穴太寺の由緒・歴史
穴太寺は京都府亀岡市にある西国三十三所・第21番札所の寺院です。宗派は天台宗で、御本尊は聖観世音菩薩です。
慶長2年(705年)、文武天皇の勅願によって大伴古麻呂が薬師如来を本尊として建てたといわれています。
平安時代になると穴太字の地を治めていた丹波国郡司・宇治宮成が妻の勧めで、都から仏師を招いて、聖観世音菩薩を造立しました。そのお礼として仏師に愛馬を与えましたが、惜しくなり仏師を殺してしまいます。
しかし仏師は無事に生きていることを宇治宮成は知りました。そのことを彼は不思議に思い、仏師が造った観音像を見ると、観音様の眼から赤い涙が落ちていたといわれています。そして宇治宮成は観音像が仏師の身代わりになったことを理解します。
これは仏師の命を救うだけでなく、宮成が罪人になることを防いた霊験です。その後、観世音菩薩が宮成の夢枕にお立ちになり、弓矢の傷が痛むため、穴太寺の薬師如来に癒してもらいたいと願い、境内にお堂を建てて、太穴観音として奉安されたと伝えられています。
この縁起は『穴太寺観音縁起』として伝えられ『今昔物語』などでも語り継がれるようになり、穴太寺の知名度が高まりました。
穴太寺の境内散策
仁王門
京都府登録文化財。17世紀中期ごろに建立されたといわれています。
仁王門の柱は改造痕跡が多くみられます。『穴太寺観音縁起絵巻』にある楼門の古材を使った改築であるのではとの指摘があるといわれています。
鐘楼
方一間の四足、入母屋造に桟瓦葺です。1759年に建てられました。
なで仏が安置されている本堂
江戸時代に再建された京都府指定文化財です。
本堂の中には穴太寺の御本尊・薬師如来と聖観世音菩薩の三尊が安置されています。
左右の脇壇には左脇に不動明王立像、右脇には平安時代の阿弥陀如来立像と釈迦如来大涅槃像が安置。布団をかけて横たわってる涅槃像は、自分が持っている病気の箇所と同じ箇所を撫で、その後に自分の体を撫で返すとご利益があるとされています。そのことから「なで仏」ともいわれています。
本堂の中は残念ながら撮影禁止なので絵で簡単に雰囲気をお伝えします。
本坊
本坊は500円で本堂の中を一緒に拝観することができます。
本坊から眺める穴太寺庭園は京都府指定名勝にも登録されており、多宝塔と岩山を一緒に見ることができます。またサツキの郡植も美しく、センダン・クスノキ・ゴヨウ松の古木が散在しており見応えがあります。
多宝塔
江戸時代後半1804年に再建された京都府指定文化財です。
亀岡市で唯一の木造塔で貴重な存在です。
穴太寺の御朱印
西国三十三所の御朱印です。
300円でいただくことができます。
穴太寺周辺の彼岸花
穴太寺の彼岸花の写真
穴太寺の山門が見えたら山門に入らずに右折をして真っ直ぐ進み続けると田園風景が広がります。
田んぼの周りには彼岸花が群生していました。晴れたらより美しい風景が広がります。
穴太寺周辺の彼岸花への行き方
穴太寺のまとめ・感想
お寺から亀岡駅までのバスは1時間に1本ほどしかないので事前に時間を調べていくのがオススメです。
お寺と彼岸花観賞で大体30分から1時間くらいの時間がかかったので、バスに降りて散策してからバス乗り場いきました。
彼岸花は満開で心が癒されました。秋は紅葉も美しいのでリベンジします。
亀岡駅付近で飲食店を探すのが苦労したので公共交通機関でいく際は事前に食べる場所も考えていた方が良いと感じました。
穴太寺のアクセス・基本情報
アクセスと地図
住所
〒621-0029 京都府亀岡市曽我部町穴太東辻46
アクセス
JR亀岡駅下車 京阪京都交通バス穴太寺循環(59, 34系統)、もしくは、京都学園大学行(60系統)、穴太口下車徒歩10分
拝観情報
拝観時間 8:00~17:00
拝観料 本堂・庭園:団体400円 個人500円
大穴寺の御縁日
1月1日 修正会
1月3日 福給会(大般若経転読・護摩供法要)
2月3日 節分会星祭
春秋彼岸会
8月9日 精霊会(お精霊さん迎え)
8月23日 于蘭盆大施餓鬼会(地蔵坊)
大晦日(除夜の鐘)