どうもこんにちは、さすらいの旅人ブランチです。
GWは故郷に戻らず、ずっと一人暮らしの家に籠っていました。
東北にいきたいけど、今は行けない。
故郷が東北で帰省したいけど、できなくてモヤモヤしている人もいると思います。
僕自身は兵庫県民で生粋の関西人ですが東北が好きな人間の一人です。
どうやって東北と関わろうと考えたときに、偶然Twitterで東北に触れることができるイベントを見つけました。
ゴールデンウィーク期間中(5月2日〜5月6日まで)の5日間に、
いわて圏さん主催のイベント、「おかえりな祭〜岩手にオンライン帰省する5日間!〜」がありました。
僕はこのうち3日から4日間参加したので
今回のイベントの内容を振り返ると共に、感じたことをお伝えしていきます。
おかえりな祭〜岩手にオンライン帰省する5日間!〜のハイライト
おかえりな祭〜岩手にオンライン帰省する5日間!〜 2日目
5月3日のゲストは、岩手県久慈市に在住の藤織ジュン(@fujiorijun)さんでした。
藤織さんの活動
藤織さんは可愛すぎない海女という肩書きで、北三陸の魅力を発信をされている方です。
もともとは東京で舞台をやっていたりされていたそうです。
舞台で全国各地をまわっていたときに、のちに移住する久慈市を訪れるようになったそう。
そこで地域おこし協力隊の募集が久慈市で募集されており、応募して任命されることに。
久慈市では自らが海女となり海女さんと観光のPRをしたそうです。
他にも久慈の山ウドと呼ばれる山菜を育てたり、久慈産の琥珀で作ったグッズなど商品開発にも尽力されいることを話されていました。
海女についての話もされていて印象に残ったことがあります。
それは泳ぐのが下手な人でも、潜るのが上手な人がいるとおっしゃっていたことです。
海女については連続テレビ小説のあまちゃんで天野あきが「ジェジェジェ」と驚嘆していた姿のイメージが強かったなと思っていただけでした。
僕が知らない海女の世界を垣間見ることができ眼から鱗でした。
岩手の方言とローカル番組
そして「ジェジェジェ」という方言以外に「じゃ じゃ じゃ」や「ば ば ば」があるということ、「ジェジェジェ」はそんなに使われていないよとおっしゃていて、意外だなと感じました。
他にも岩手のローカル番組ネタなども話に出ました。
簡単にリストしておきます。
おかえりな祭〜岩手にオンライン帰省する5日間!〜 3日目
5月4日はヘラルボニーという会社の双子の松田兄弟(@heralbony_twins)がゲストで登場しました。
松田兄弟とヘラルボニーの活動
ヘラルボニーは福祉とアートを掛け合わせて、様々なプロジェクトをされている会社です。
全国の建設、住宅を守る「仮囲い」を、期間限定でアートの展示を行う全日本仮囲いアートミュージアム、知的障害のある方が描くアート作品で「MUKU」と呼ばれるハンカチを作られたりと活動されています。
なかでも印象に残ったのが「障害が絵筆に変わる」とおっしゃていたことです。
知的障害のあるアーティストさん、その方が描く作品をいくつか教えていただきました。
絵のタイトル当てクイズなどもイベントではあり、タイトルは何だろうと頭をフル稼働させて考えるのはワクワクしたと同時に、ただ何となく絵をみていたのがどのような意味があるのかを考える視点も得ることができました。
ヘラルボニーのオンライン美術館
ヘラルボニーはZOOMでもオンライン美術館で、アート作品を期間限定で見ることができます。興味のある方は是非。
おかえりな祭〜岩手にオンライン帰省する5日間!〜 4日目
5月5日のゲストスピーカーは釜石市在住の細江さんでした。
この日はIBC岩手放送のアナウンサーの方もインタビューでZOOMで参加されていました。
細江さんと赤坂さんさ
細江さんは赤坂さんさという団体で盛岡の郷土芸能「盛岡さんさ踊り」の活動をされています。
東京と盛岡の二拠点での活動だそうです。メンバーは岩手の人だけでなく全国各地の出身の方もいます。
盛岡さんさ踊りは毎年8月1日から4日の4日間盛岡で開催されますが、今年はコロナウイルスの影響で残念ながら中止となってしまいました。
しかし赤坂さんさでは今後に向けて、オンラインツールを使って練習をされているそうです。楽器の音を別撮りしてそれに合わせて踊るとのこと。
さんさ踊りは太鼓の同時演奏数でもギネス記録にも認定されています。
岩手の工芸品と郷土文化
また岩手県は祭・郷土芸能の数が日本一です。釜石では虎舞が13種類ほどあるそうです。僕が東北の魅力だと思うのは郷土文化が豊富なところです。
細江さんがされていて岩手県の形をしたピアスは、リアス式海岸が繊細に描かれていました。詳細は岩手銀河プラザ応援女子会anecco.と呼ばれるホームページで紹介されています。
※あねっことは岩手の方言で若いお姉さん
細江さんの新たな活動
細江さんはさんさの活動以外に、4月から畑始めたそうです。
なかでも印象的だった言葉が「岩手は自分のくらしを自分の手で作る」と話されていたことです。
他の地域にいながら東北との関わり
イベントの最後には、IBC岩手放送のアナウンサーから岩手出身の方に東京にいながら岩手と関わるにはという質問がありました。
試行錯誤されているなかで、今回のイベントを宣伝でみて参加された方が多かったです。
東北岩手との関わり方の中で、おすすめの関わる場所を3つ紹介されました。
1 Tregion
2岩手バル
3 郷酒
※郷酒の名前の由来は宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』から来ているとか。
他にもきっかけ食堂の活動についても紹介されていました
きっかけ食堂は毎月11日全国各地であります。
さんさ踊りは新しい出会いを繋ぐ
イベントの最後あたりで、さんさ踊りのメンバーは転勤で盛岡を離れたとしても参加する人がたくさんいると細江さんは言いました。
さんさ踊りという郷土芸能を通じて、人と人との繋がりが強くなっていくのを感じて、改めて郷土芸能は先人が残してくれた宝だと感じました。
また岩手の北上、県北地域の人たちが、さんさを初めて見て挑戦されることがあるそうです。このことを細江さんは「新しい岩手の再発見」とイキイキと話されていたのが深く心に残っています。
おかえりな祭〜岩手にオンライン帰省する5日間!〜 5日目
5月6日 イベント最終日は岩手県西和賀町で活動されている瀬川然さん。
瀬川さんとネビラキでの活動
瀬川さんはネビラキでエコツアーなどの活動をされています。
エコツアーをする原動力となっているのが、自分たちのくらしを作る感覚が薄れてきているという問題意識からだそうです。
エコツアーだけでなく、今後は川尻まちやど計画という活動の準備もされているとのこと。
西和賀町の川尻地域にきたら人間の身体性・感受性を取り戻せることをしたいと話されていました。
瀬川さんと西和賀
瀬川さんは前職は第三セクターに努めて、西和賀の盛り上げる活動をしていたそうです。田舎の温泉宿で夏合宿を行い西和賀の魅力を知ってもらうことも。
瀬川さんの言葉の中で「西和賀の蟻地獄にはまる」という言葉が出てきました。
この言葉のように、西和賀は自然豊かで一度はまってしまうとリピーターになる人もいました。中には大阪から移住してきた方もいたそうです。
この言葉を聞いたとき、イベントのはじめに見せていただいた西和賀の錦秋湖の風景写真で雪化粧の美しさ、湖と紅葉のコントラストに心を奪われました。まるでおとぎ話の世界のようです。
もう一つ瀬川さんの言葉の中で「自治」という言葉が出てきました。
瀬川さんは自分たちで作る幸せという意味合いでおっしゃったそうです。
今後の活動
コロナウイルスが収束したら、西和賀村でみんなで鍋会議・哲学会議をしたいとのことです。
西和賀という美しい自然がある場所でじっくりと対話する時間を通して、色んなことを見つめ直す機会にもなると思いました。
●瀬川さんの書かれているNOTE
おかえりな祭〜岩手にオンライン帰省する5日間!に参加しての感想
4日間イベントに感じたのは、東北とは自分たちのくらしを自分たちで作る地域性だということです。大きな自然の中で、粘り強く、そして行事を疎かにしないといった丁寧さが兵庫県民の僕にとって魅力に移っていたのかもしれません。
関西では見られない景色・文化を求めに東北に何度も訪れるようになったのだと思います。
岩手出身の人たちと岩手について触れることで、僕がまだ知らない岩手を知ることができたのは嬉しかったです。
世間が落ち着いたら、東北にまた訪れて、自分の五感を使って東北の良さを感じとること、東北の人から見た兵庫県はどううつるのか聞いてみたいなと思います。
また関西から参加していた人の中で、自分と同じく東北好きの仲間もいたのでうれしかったです。
今はコロナが収束するまで東北について本や動画、ネットなどで触れていきます。
最後にイベントでお会いした皆様本当にありがとございました。
コロナが落ち着いたら岩手いきます。