どうもこんにちは兵庫県出身のさすらいの旅人ブランチです。
最近は本を読んで旅行が安全にできるようになったときの行きたい場所を見つけて過ごしています。
今回は「しまコトアカデミー関西講座受講生に聞く」の第三弾です。
第1弾記事
第2弾記事
第1回目、2回目とは島根県出身の人にインタビューをしましたが。
第3回目は現在JRに勤務されている福山さんにインタビューさせていただきました。
福山さんは大阪出身で島根県とは縁もゆかりもありませんでした。
福山さんには
しまコトアカデミーを受講するまでの経緯
しまコトアカデミー受講中の気付き・変化
しまコトアカデミーが終わってからの活動
を伺いました。
しまコトアカデミーを受講するまでの経緯
勤務地・和歌山でのしまコトアカデミーとの出会い
しまコトアカデミーと出会った経緯について福山さんは次のように話してくださりました。
「大学時代は土木、特に都市計画を専門に学び、JRでは行政と共に都市計画に関わる駅の改良や新駅計画などに携わってきました。
一時期、和歌山に異動になりましたが、業務の一つに、まちと鉄道の活性化に向けた活動がありました。
そこでは、大規模な開発を伴うイメージの「都市計画」といったものではなく、逆にソフトなイメージのある「まちづくり」という言葉をよく耳にするようになり、そんな取り組みをするたくさんの人たちに出会い興味を持ちました。平仮名で「まちづくり」と書くその言葉が持つ素朴さに親しみも感じました。
活動をしていく中でローカルジャーナリスト・田中輝美さんの本、「ソトコト」という雑誌、「ソトコト」の編集長・指出さんの存在を知りました。
田中輝美さんは実際に地方の鉄道を大切さをよく理解されている人だと感じたので、ダメもとで連絡を取ってみたんです。そしたらしばらくしてからとても丁寧な返事をいただきました。」
その後スタッフたちが田中輝美さんを招いてのイベントを企画して、福山さんが交渉してイベントが実現したそうです。
そして和歌山から異動になる直前には、ソトコト編集長・指出さんが和歌山で登壇するイベントがあったそう。
福山さんは自分たちの今の取り組みを伝えたいと思い、指出さんについて調べます。調べていく中でしまことアカデミーの存在を知ったといいます。
福山さんの和歌山での取り組みについての記事です
しまことアカデミーと出会ってから参加するまで
ある日、知り合いから「しまコトアカデミー」一緒に参加しようと誘われたそうです。
しかしその年はネットで日程をみたところ予定がかぶったので見送ったとのことでした。
次の年にしまコトアカデミーの説明会が2回あったので両方行った福山さん。
1回目はローカルジャーナリストの田中輝美さんが登壇されていたそうです。
参加して福山さんは「島根に何の縁もないし本当に参加していいのか迷った 自分に何ができるかわからなかった。」と話しました。
2回目はソトコト・編集長指出さんが登壇することになり、福山さんはその時のことを「指出さんに会って話を聞きたかった。」と笑顔ながらに話しました。
2回目の説明会ではしまことアカデミーのOB・OGの方が登壇されていて、その中で島根県外出身の方だったそうです。
その方はしまコトの参加がきっかけで自分のまちに興味を持ったとのこと。その話を聞いて福山さんは「島根に縁もゆかりもない自分でも参加しても大丈夫だと思い勇気づけられた。」と話しました。
その後しまコトに関わっていた方、知り合いとじっくりと話す機会があったそうです。
「そこで話していく中で参加への不安がほぐれた。ぜひ参加しようと思いました。」と福山さんは語りました。
しまコトアカデミーで見つけた自分にできること・変化
しまコトを受講して感じたことは何か尋ねたところ、福山さんは次のように話してくれました。
「しまコトの現地インターンに行って島根を元気にしたいと取組んでいる人や関西5期のメンバーと繋がることができたのが大きな成果だと思います。そしてインターンでは東京のメンバーとも繋がりを持つことができました。
しまコトを受講してふとした会話のなかで島根を含む地方の課題に対して自分に何ができるのかを改めて考えるきっかけにもなりました。
例えば鉄道目線だと岡山県でできることは島根県でも応用できるのではと思ったりして、いろんなことが島根でやりたいことにつながっています。」
しまコト参加後の取り組みについて
福山さんはしまコトアカデミーが終わってからの取り組みについて
「しまコトプランで鉄道をベースにして島根でいろんな取り組みをしている人と島根の鉄道運営を管轄するJR米子支社の人を繋げる取り組みをしたいと発表しました。
しまコトでは島根の課題についての話を聞いたときに、過疎については触れられていましたが公共交通の問題も地方の大きな課題だと感じていました。
まちの発展と公共交通は地方都市の持続可能な仕組みをつくる両輪だと思っています。
例えば、しまコトのインターンなんかで現地を移動するときに鉄道を実際に使ってみたり、現地の鉄道の実態などの話が聞けるようなプログラムができるといいなと、思っています。そうすればしまコトに参加した人の中から鉄道について関心を持つ人が出てきて、受講生と鉄道との繋がりも生まれてくると思うんです。」と自分の使命に誇りを持って話してくれました。
他にはどんな取り組みをされていますか
しまコトTシャツ
「他にはしまコトTシャツを作りました。これはしまコトに参加している受講生、OB・OGの方みんなが着れたらと思い考えたものです。
しまコト受講中に感じたしまコトの根底であるしまコトのゆるさを上手く生かしたいと思いました。
しまコト関西5期の方、OB・OGの方が繋がる。はじめは小さな繋がりでも、大きなうねりが生まれる可能性があります。それがやがて島根が元気になることに繋がると思います。何かを始めるときにしっかりと繋がっていることはとても大切だと思うんです。
そのためにもこのTシャツがみんなの絆を深めるきっかけになってくれれば、と考えています。」と福山さんは話しました。
島根で印象に残っている風景はどこですか
最後に福山さんに島根を訪れた中で印象に残っている風景について尋ねてみました。
かねコトで訪れた石見畳ヶ浦の写真
「石見畳ヶ浦ですかね。島根県浜田市にある場所でウユニ塩湖のような景色を見ることができるところです。水も綺麗で街から離れているので神秘的なところが魅力です。
まだ、鏡のような綺麗な光景を見ることができていないので、ぜひ島根のウユニ塩湖を実際にみてみたいと思っています。」と話してくれました。
その後石見畳ヶ浦で何人かでポーズをしている写真を僕に見せてくれました。
「これはしまコトの受講生に誘っていただいた『かねコト』で訪れたときに記念に撮った写真です。関西5期のみんなともぜひまた島根行きたいと思っています。」と思い出を語りました。
編集後紀
福山さんはしまコト関西5期受講生の同期で、しまコトの座学現地インターンなどで一緒に過ごした仲間です。
しまコトのときから5期の懇親会を企画してくださり本当に嬉しかったです。
しまコトが終わってからも1回大阪にある島根の食を使った居酒屋で5期メンバーで集まったことも覚えています。島根のグルメに舌づづみを打ちながら今後のことやいろんな話ができたのも思い出です。
インタビューをして感じたのが鉄道に携わる使命感、繋がり、縁を大切にしているところです。しまコトTシャツを着ている福山さんから島根愛が伝わってきました。
福山さんの話を聞いて自分も縁もゆかりもなかった島根が故郷のような存在になったなと振り返りました。と同時に自分にできることは何なのか、使命は何なのかを考える良い機会になりました。
最後にインタビューを引き受けていただき本当にありがとうございました。