国内旅行

年月が経てば、暇つぶしはかわるのか

あれはいつのことだっただろうか。

いまからいまから6年前の3月だった気がする。

3月といえば別れの時期で、節目節目の時期でもある。

僕もその節目の時期を経験しているうちの1人である。

高校入試の合格発表を待っていて春休みを過ごしていた。

ソワソワしていて外に出ずにいられなかったためか、ふと田舎に行きたいなと思った。

そのときに思い浮かんだのが丹波市だった。

 

 

そこでスタンプを集めたいがために丹波にある谷川駅(JR加古川線/福知山線を目指した。

西脇市駅から谷川駅までおおよそ片道30分、僕には長くゆったりと感じた。

ガタンゴトン、ガタンゴトン、電車が少し揺れながら鉄橋を渡る。

電車から見た景色を見てふと思った。

 

 

これが15年間過ごした地元なのか 田んぼや山自然がいっぱいだ

この場所は中学校のオリエンテーション合宿で散歩にいったなあ

ああ懐かしい。思索にふけっていると

「まもなく 谷川駅 谷川駅です。両側のドアが開きます。出口は左側です。」

電車のアナウンスが聞こえてきた。

電車を降りると 外はぽかぽか陽気の春の景色を感じた。

 

駅にスタンプ台があったが、スタンプは置いていなかった。

そこで駅員さんにスタンプがあるかどうか聞いてみるとあったので

おそるおそる押した。

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スタンプを押した瞬間、達成感からか体の力が抜けた。

さあ帰ろうと思ったのだが、加古川方面への列車の発車が2時間後。

電車が3時間に一本ほどしかなく びっくりした。

中学卒業したての自分には2時間時間が手持ちぶさただと何をしたらいいのかわからなかった。

 

あれから6年半、20171128

丹波の九ヶ寺の名所の一つ 臨済宗の慧日寺の紅葉を求めて、加古川線から谷川駅へと向かった。

谷川駅を1040分ごろついて、そこからおよそ3㎞を30分かけて歩いた。

慧日寺への道のりにはあらゆるところに、お寺案内ののぼり旗が立っていた。

そして旅人を温かく迎えてくれる看板もあり 丹波の温かさを感じた。

 

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慧日寺に入って建物を見て感じたのが、素朴でありのままだということ

そしてお寺近くにはお年寄りが数人いて昭和のような電気ストーブの周りを囲んで談笑していた。何気ない日常もいいものだな。そう思った瞬間だった。

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そのあとお寺を30分ほど見学して、後にした。

加古川方面の列車の発車時間が1210分、残り30分しかない

これを逃すと谷川駅で3時間待ちぼうけになる。それだけは避けたいその一心で

3キロを走った。

なんとか間に合った。

もっと丹波のお寺をめぐりたいその思いを心の奥にしまって電車に乗った。

またいつか。

 

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6年後の今は暇なら景色を眺めたり、旅行パンフレットを見たりして楽しめるようになった気がする。

 

 

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今回紹介した記念スタンプ 

谷川駅(JR西日本 加古川線/福知山線): 兵庫県丹波市にある駅。

加古川線福知山線の接続駅。特急コウノトリの一部が止まる。

 

スタンプのイラストは常勝寺

常勝寺:丹波市内屈指の名刹。 毎年2月11日に行われる節分行事「追儺式」開催。

www.tambacity-kankou.jp

 

訪れた場所

慧日寺:臨済宗のお寺。1375年 管領細川頼之によって建てられたお寺。16世紀末の明智光秀丹波攻めで創建当時の面影を失う。江戸時代に再建された。

 

ひょうご歴史の道 〜江戸時代の旅と名所〜