国内旅行

廃線しても忘れないよ三江線

今年度も残すところあと少し

今回は一人旅第二弾の2日目に訪れた

三江線の話です。

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①三江線とは?

三江線は三次駅(広島県三次市)江津駅(島根県江津市)とを結ぶ

JR西日本のローカル線です。1930年(昭和5年)に開業して、1975年(昭和50年)に

全線が開通しました。しかし中山間地域の人口減少で乗客が減少して、

2016年(平成28年)の9月にJR西日本が廃線を表明しました。

そして2018年3月31日に88年の歴史に幕を閉じます。

②三江線の旅のハイライト

広島駅→三次駅(芸備線)

朝の7時ごろに前日に泊まっていたゲストハウスを後にしました。

まずは三江線の始まり三次駅に向かうために

JR広島駅から三次駅を目指しました。

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各駅停車で三次まで2時間ほどかかりました。

芸備線から見る街並みですが、赤い屋根の建物が多かったです。

三次駅→石見川本駅(三江線)

広島を8時前に出発する電車では

三次から江津までうまく接続する電車がなかったので

まずは三次から石見川本を目指しました。

三次駅について三江線の電車に乗り換えるのに時間はあまりありませんでした。

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乗り換えるときに時刻表に目がいきましたが、

ものすごく本数が少なくてびっくりしました。

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そして列車に乗って座れるのかなと思ったら

人がたくさん電車に乗っていて

えーーーーーーー びっくりー

心の中で思いました!!!!!

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石見川本駅に到着するまで24駅各駅停車で

2時間もかかるので

手持ちぶさたになりそうでしたが、

最初で最後の三江線だったので

風景をシャッターにたくさん収めました。

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三江線の駅舎を電車の中から見たのですが、

JRの駅名の看板の隣に三江線神楽愛称駅名の看板もありました。

これは江の川沿いに島根から広島に神楽が広がっていた歴史があり、

偶然三江線沿線が神楽の伝播ルートと重なっていたといわれています。

自分もまた神楽を見に行くぞと決めました。神楽の写真を撮れればと

考えています。

神楽・・・日本の神道の神事で神様に奉納するために演奏される歌や舞、踊り

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しばらく電車に乗っていると

窓から集落で旗を振っているスパイダーマンが見えました。

どんな気持ちで旗を振っていたのかなと思うと

三江線に乗せていただいた感謝の気持ちと

廃線の寂しさが入り交ざって

複雑な心境に僕はなりました。

そして昼の12時過ぎに三江線の途中の石見川本駅に到着。

 

石見川本駅→江津駅

 

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石見川本駅に到着しましたが、

次の電車が13時45分だったので石見川本駅周辺を散策しました。

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まずは駅を出て正面にあった「三江線おもてなしサロン」という無料休憩所で

島根県邑智郡川本町の特産の荏胡麻を使った荏胡麻茶を頂きました。

旅の疲れをいやすほど温かいお茶でした。

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そのあと町にある川本食堂川本町特産のえごま塩だれが石見和牛にかかった

「えごま塩だれ丼」を食べました。このグルメは川本町商工会青年部と島根中央高校の生徒との共同開発だそうです。

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食事の後、電車が出発まで20分ほど

まちを散策したり駅のギャラリーを見て時間をつぶしていました。

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駅スタンプも記念に押しました。

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そして電車が発車の時間

駅には地元の方がたくさん見送りの準備で待っていました。

出発間近に川本町の男性が電車に入ってきて

僕たち乗客にメッセージを残しました。

「みなさん三江線に乗っていただきありがとうございます。歴史ある三江線が

なくなってしまうのは本当に残念です。以前三江線に乗ったドイツの外国人が日本には

こんな素晴らしい景色があるのかとおっしゃっていました。

皆さんにはこれだけは伝えておきたい。

三江線がなくなったとしても三江線のことは忘れないでほしい。

そして三江線が廃止されると次に廃止される路線も出てきます。

観光は有名スポットだけではない。だからこそ廃線になりそうな路線にも足を運んで

こういった地域もあるんだということを知ってほしい。

この言葉は僕の心に深く刻まれました。

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そして出発の時刻

滞在時間は1時間半だったものの

乗客に手を振る地元の人たちがいました。

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そして電車に乗って1時間ほど江津駅に到着しました。

③最後に

僕が三江線の存在を知ったのは、

去年の12月に高速道路のPAで島根の観光パンフレットで見たときです。

その時は三江線ってのがあるんやな、

3月になくなってしまうんやなと思っていただけでした。

僕が三江線に乗ろうと決意したのは3月です。

2度目の卒業旅行をどこにしようかと考えてました。

北海道 東北にしようかなとも思っていました。

それでも三江線に今乗らないと今後二度と乗れない

乗れないままだと自分はきっと後悔すると思いました。

こうして三江線が僕が旅行先を決めるのに一押ししてくれました。

これは何かの縁なのかなと思います。

三江線にのって自分の旅行の軸みたいなのがなんとなくですが

分かってきました。

最後に川本町の人、三江線で電車の運転をした駅員さんをはじめとする

みなさん三江線に乗れたことに本当に感謝しています。

さよなら三江線また逢う日まで。

また訪れたい場所です。